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ヴェルディ、ワグナー生誕200年
秋の夜長にYouTubeのオペラはいかが?  
森 弘道   

 
ヴェルディ、ワグナー生誕200年の今年も残り2か月を切りました。両巨匠の作品に触れる機会が例年より多かったと思いますが、皆さまはいかがでしたか。
 私が住んでいる川崎市はオーストリアのザルツブルグ市と友好都市の提携をしています。モーツアルト生誕の地であり、毎年の音楽祭でも有名な、かのザルツブルグです。今年の音楽祭では、ヴェルディの大作オペラ「ドン・カルロ」全5幕がメインの公演となりましたが、川崎市では、市内3か所の会場に大スクリーンを設けて、このオペラのパブリック・ビューイングを行いました。私も昭和音楽大学内のオペラ劇場でこれを観ました。休憩を含めて5時間にも及ぶ公演でしたが、まさに釘づけとなりました。
 私の地元、昭和音楽大学の秋のオペラ公演でも、今年はヴェルディのオペラ「オベルト」が取り上げられました。例年、ドニゼッティやベッリーニなどの軽やかなオペラの公演が多いのですが、今年はヴェルディの本格的なオペラに挑戦したわけです。昭和音楽大学の学生・卒業生が、主要キャストとして藤原歌劇団団員の参加を得て演ずるオペラですが、若さに溢れた溌剌とした公演で大成功でした。なお、「オベルト」はヴェルディの処女作オペラで、彼の意気込みが伝わってくる作品でもありました。

 ヴェルディ、ワグナー生誕200年のこの年に、私はこのような楽しみをしました。この記念すべき年も、残り少なくなりました。しかし、まだまだ楽しみの手段は残されています。それはYouTubeによるオペラ観劇です。最近では、2時間、3時間といった長さのオペラやコンサートをそっくりそのまま収録した映像が多数アップされています。その中で、私の大好きなヴェルディ「ナブッコ」のURLをいくつか紹介します。

 「ナブッコ」はヴェルディにとって3作目のオペラで、その成功によって彼はオペラ作曲家として不動の地位を築いたといわれています。全4幕のオペラです。舞台は紀元前6世紀、ヘブライに戦勝し、多数のヘブライ民衆を奴隷として連れ帰ったバビロニアの王ナブッコの物語です。ヘブライの王子とナブッコの2人の娘との恋の三角関係やら、ナブッコが長女(実は奴隷に産ませた娘)により王権を略取されるとか、ナブッコが署名したばっかりに処刑されそうになる自分の愛娘とヘブライ民衆の危機一髪の場面とか、話は躍動的で面白い筋書きです。最後は、バビロニアの神殿が崩れ、ヘブライの神、つまりユダヤ教、を賞揚する結果となります。しかし、何といってもこのオペラのハイライトは、第3幕目の終わりの方で歌われるヘブライ人奴隷の合唱、「行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って」です。荘厳かつ哀愁に満ちた望郷の歌です。この合唱はオペラ・ファンならずとも世界中の人々に愛されており、特にイタリアでは、事実上「第二の国歌」とまで言われています。


  紹介するURLは以下のとおりです。
  http://www.youtube.com/watch?v=kGd0p85qW9U
これはニューヨーク・メトロポリタン・オペラ(メット)の2002年公演版です。メットの御大ジェイムズ・レヴァインの指揮でキャストも一流ですが、私が気に入っているのは素晴らしい舞台です。メットらしい豪華ながらも写実的な舞台です。この舞台で歌われる「行け、わが想いよ・・・」には痺れます。劇中でアンコールがなされますので、たっぷり二度聴けます。メットらしいオーソドックスな演出で、全体的に理解しやすいオペラになっています。古い映像なので4:3の画面です。

これはヴェローナの古代円形闘技場で演じられる野外オペラ。屋内の劇場公演とは一味違う壮大なオペラです。実は、私はこのオペラのDVDを持っていますが、悔しいことにそれとそっくり同じです。ナブッコ役ならこの人と言われるレオ・ヌッチの出演です。

年次は不明ですが、多分2010年か11年あたりの新しいもの。ローマ歌劇場におけるシーズン開幕公演です。オペラに先立って、イタリア国歌が荘厳に、かつ、威勢よく演奏されます。これもタイトルロールはレオ・ヌッチです。映像はハイビジョン画質で、とてもきれいです。このオペラのハイライト「行け、わが想いよ・・・」では観客の拍手が鳴りやまず、指揮者が感謝の言葉を述べた後(イタリア語で皆目分からないのですが)、劇中でアンコールがなされます。アンコールで、指揮者は観客の方に向かって指揮棒を振り、観客にも唱和を促します。貴賓席も含めて観客は総立ちでこれに応じます。そして合唱が終わった時には、舞台の歌い手も、観客も涙を流しているのが非常に感動的です。思わずもらい泣きをしそうになります。

パルミジャーノ・チーズやプロシュートで名高いパルマの歌劇場、テアトロ・レージョでの公演です。大劇場ではありませんが、クロウト受けのする真面目な公演で知られる劇場です。劇場の外観紹介から最後のカーテンコールまで余すところなくしっかり見せてくれます。これもタイトルロールは、何とレオ・ヌッチです。歌をじっくり聴かせる演出で気に入っています。映像の質も非常に良いです。ワインを片手にどうぞ!

 いずれも公演時間は2時間と少々、映画を1本見る時間です。オペラに馴染みのない方でも、この機会に、秋の夜長をオペラで過ごすのはいかがでしょうか。最初の部分にCMが入りますが、これはスキップできます。

 なお、申し上げにくいのですが、いずれも外国でアップされたものですから、日本語字幕はありません。先ずは、「ナブッコ」のあらすじをダウンロードして、一幕ごとに話の筋を頭に入れた後に、その幕の映像を見るといった方法を繰り返せば、どういう場面か結構理解できます。ぜひお試しください。
 あらすじは、例えば
 で入手できます。勿論手慣れた方はぶっつけでどうぞ。


 


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