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   衛星通信実験50周年記念投稿

 

衛星通信と研究


小川 明   


 1963年茨城での衛星通信実験時には、送信機を担当し、11月23日の受信実験では、本番に入る前に石尊山に設置された疑似中継器に向け、テスト用信号を送信するのが仕事で、本番になるとお役御免となり、管制室に戻っていました。そのお蔭で、例のケネディ大統領にまつわる驚くべき画像を見ることができました。

 縁の下の力持ち的仕事の後、翌年4月にやっと初めて我々の送信機を使って、ヨーロッパに送信実験する機会が訪れました。その準備中、送信管(クライストロン)の調子が悪くなり、それを取り替えるため、予備の球を持って送信機室への狭い階段を登りました。もし転んだら送信実験はおじゃんになるだろうと緊張したことを覚えています。

 送信機に関する研究としては、衛星中継器の非直線性の影響軽減のために送信機の電力制御装置を開発しました。その後、より効果的な方式として、時分割多元接続(TDMA)方式の開発に関わり、その変復調方式の研究に携わりました。この研究を通じて得られた様々な経験が、自分のその後の人生を決めたと言って過言ではありません。

 1988年に名古屋大学に移り、TDMAだけでなくCDMA(符号分割多元接続)も含めて、無線通信における多元接続方式の研究を続け、これが自分の生涯の研究テーマとなりました。衛星通信は、国際通信の主役の座から降りましたが、そこで培われた技術や考え方は、現在の通信システムに活かされていることを実感します。


 


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