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久保勝一さんの投稿

インターネット公開オンライン大学講座を受講して
(喜寿の挑戦)

久保勝一  
 
   喜寿を迎えた今年、何か新しいことに挑戦・学び直してみようという気持ちが沸き上がり、いろいろと思慮した結果、日本のインターネットの父とされ、「Mr. Internet」と呼ばれることもあり、かつ英語圏では「インターネット・サムライ」のニックネームを持つ村井  純 慶應義塾大学 環境情報学部教授・同学部長が講師をつとめるインターネット公開オンライン大学講座 (gacco) (無料) を受講・勉強することに決心しました。50数年ぶりの大学生になったつもりで、5月26日から受講を開始しました。
 受講する方法は、まず、メール・アドレスとパスワードのみで受講登録しました。
 本講座の場合、わずか1ケ月の短期間に4回配信される延べ39回の動画をYou Tubeで視聴し、計52問の設問に対する答案を提出する方法でした。具体的な内容は下に示します。
 講座内容は、中身の濃いアカデミックな講義が、ハイペースで進められました。そして、ほぼ10日ごとに課せられる設問、難問山積み・答案提出日が迫るなど、幾度か窮地に立たされましたが無事最後まで挫折せず到達することができ合格、修了証を頂きました。
 受講生の中には、40-50代のIT技術者なども沢山いたようです。合格者の最高齢は、男性78歳、女性71歳だったようです。私も2番目の高齢者として終了できました。

1) 本講座のシラバスは次の通りです。
         講師: 慶応大学 村井  純先生によるgacco講座    テーマ:「インターネット
[講座内容]  本コースでは、インターネットについてその構造から社会的意義まで多角的に議論する。基礎技術を始めとして、インターネット上での現在話題のサービス、インターネットが創造したグローバル社会、インターネットの社会的インパクトや生活基盤への貢献など、未来への展望に関する正確で高度な理解を目的とする。インターネットが社会のライフラインのための基盤として確立され、情報の流通量・範囲・速度は劇的に向上した。人間や環境のあらゆる挙動がダイナミックに変化するデータとなり、情報産業は常にイノベーションを創出する。インターネットは、情報や知識を数値で表現するデジタルデータを基本として構築される。デジタルデータを取り扱うツールが数値を演算する機器、コンピューターである。コンピューターが相互に接続され、デジタルデータが自由に流通する環境がインターネットとなる。 デジタルコミュニケーションの高速化・活発化はグローバル社会のあり方も変えた。これからの社会は「アフターインターネット」の社会であり、インターネットによる情報流通を前提とする新しい社会が生まれた。経済のグローバル化や知識の共有の自由度が増加し、教育や健康など、ヒューマンセキュリティにも大きな貢献を期待される一方で、国や文化の多様性と尊厳をどのように「アフターインターネット」の社会で築くかは人類の新しい挑戦となって来ている。このような新たな課題への取り組みは、グローバル・ガバナンスと呼ばれ各国の政府だけでなく、国、産業、コミュニティ、個人などすべてのグローバル社会への参加者、すなわち、マルチステイクホルダによるあたらしい地球社会の構築が始まった。
    本講義を受講することにより、インターネットが社会基盤として存在する環境を前提として、インターネットやデジタルデータと、産業、教育、健康、エネルギー、環境など、すべての分野での新しい発展との関係を正しく理解することを目標とする。

[カリキュラム]
* 第I週目 : インターネット テクノロジー 
  インターネットがどのように構成され世界を繋いでいるのか、ユーザになじみ深いアプリケーションから掘り下げてアーキテクチャを解説する。インターネットの社会的意義や役割、設計理念についても講義する。
 講義動画の公開:5月26日(月)課題提出の締切:6月 1日(日)課題. 選択式問題 10問(各1点 計10点)

1-1. はじめに1-2. インターネットの魔法
1-3. インターネットの原理1-4. インターネットのアーキテクチャ
1-5. インターネットの根幹1-6. インターネットでデータを送る
1-7. インターネットに参加するコンピューター1-8. インターネット通信の質
1-9. ネットワークのネットワーク1-10. インターネット社会の礎 (ケーブル)
1-11.インターネット社会の礎 (無線)1-12.LANとインターネット

* 第II週目: インターネット プラットフォーム
  インターネット上の様々なサービスが稼働するための、共通のプラットフォームについて解説する。
 講義動画の公開:5月26日(月)課題提出の締切:6月 8日(日)課題. 選択式問題 10問(各1点 計10点)

2-1. クライアント サーバ モデル2-2. HTMLとHTTP
2-3. ブラウザとweb2-4. グローバル インターネットの発展スケーラビリ ティ
2-5. オーバーレイ ネットワーク2-6. ストリーミング通信
2-7. 対話型アプリケーション(通信の遅延)2-8. クラウド コンピューティング
2-9. サイバーフィジカルとIoTInternet of Things2-10. ビッグデータ
2-11. インターネットと脅威(セキュリティ)

* 中間課題  :   公開日:5月26日    課題提出の締切:6月 8日(日)  課題     5問(各5点、計25点)

* 第III週目: グローバル インターネット
     インターネットは国境のないグローバル空間を形成した。そのグローバル空間の誕生と様々なグローバル社会へのインパクトを議論す  る。
 講義動画の公開:6月2日(月)課題提出の締切:6月 15日(日) 課題. 選択式問題 10問(各1点 計10点)

3-1. サイバーセ キュリティ3-2. インターネット オペレーション
3-3. インターネット ガバナンス3-4. グローバル エコノミー
3-5. 知財とプライバシー3-6. インターネットと文化
3-7. 標準化

* 第IV週目: インターネット前提社会
  インターネットが前提となる社会が形成された。ここでは医療や農業、報道など、あらゆる分野がインターネット基盤を利用してまったく新しい方法で発展している。それぞれの分野の具体的な事例を学習し、未来を展望する。
 講義動画の公開:6月9日(月) 課題提出の締切:6月 22日(日) 課題. 選択式問題 10問(各1点 計10点)

4-1. インターネット推進政策4-2. 自然災害とインターネット
4-3. メディアとインターネット4-4. 集合知とソーシャル
4-5. 行政とインターネット4-6. デジタル ファブリケーション
4-7. オリンピックとインターネット4-8. 都市とツーリズム
4-9. インターネット前提社会

* 最終課題 :公開日:6月12日(木)最終課題提出の締切:6月25日(水)最終課題 7問(各5点、計35点)
*  閉講(講義映像の公開期間終了)8月3日(日)  修了証発行    開始日:7月10日(木)

 日頃、パソコンやインターネットに関しては、Webページの閲覧・メールのやり取り・Word 、Excel 、Power Pointなどアプリケーション・ソフトの操作など実用面での利用が主体ですが、本講座では、上に示したように“インターネットがどのように構成され世界を繋いでいるのか”など沢山のことを学びました。例えば、世界におけるインターネットの利用者数は、27億4千万人(ITU,2013年)で、年々増え続けていること。また、インターネットの人口普及率を国別に見てみると、ノルウェーが93.9%(ITU,2011年)で1番普及率が高く、第2位以降は、オランダ、スウェーデン、デンマーク、フィンランドとヨーロッパの国々が続き、韓国が第8位(約83%)、日本のインターネット人口は、図に示すように利用者数9,652万人,普及率79.5% (H24年度末)のようです。誰もが参加できる「インターネット」になってからは、ほんの20年程度ですが、これほど短い間に、これだけ発展したインターネット、現在も伸び続けています。また、インターネットの世界は、ISOC (Internet Society;インターネット協会)と呼ばれる集団の下にICANN (The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)という非営利民間組織を核に運営・管理されています。さらにこの下には、タスクフォースや下部組織が世界中に配置されています。日本では、JPNIC (Japan Network Information Center; (財) 日本ネットワーク インフォメーション センター) を中心に活動しています。
 ほとんどの人類がインターネットを使い、ほとんどの分野や生活にインターネットが貢献する時代が来ています。一方では“アフター インターネット”という言葉が囁かれ始めました。インターネット社会の今後の見通しは、どうなるのでしょうか?
    なお、この講座は、非常に人気が高く、来年度も開講される見込みです。

2) インターネット上で誰もが無料で受講できる公開オンライン大学講座
  最近、話題になっているMOOC  (Massive Open Online Course ;ムーク) は、インターネット上で誰もが無料で受講できる大規模な開かれた講義のことです。代表的なプラットフォームとしては「Coursera」「edX」や、日本版としてはJMOOCが提供する「gacco」「OUJ MOOC」があり、条件を満たせば修了証が交付されます。
ここに、いくつかを紹介しておきます。

   JMOOCではどのように学習するのかを見てみましょう。
 

   開講の数ヶ月前には受講受付が始まります。開講講座一覧 の受講受付をしているものから受けたい講座を探します。開講日からは講義動画を見て週毎の課題を提出し、総合点が修了条件を満たしている場合は修了証が発行されます。
 
 上記各講座の受講方法(一般例)

 
 1週間が基本的な学習の単位になっています。その週の間に見るべき講義が5本から10本公開されます。各講義は10分程度の動画(You Tubeで視聴)で見終わると確認のための小テストが提示されます。このセットをその週の間に5セットから10セット学習します。学習が終わると課題が提示されますので、提出期限内に提出します。これが1週間の学習内容です。1ヶ月コースであれば、これを4週繰り返し、最後に総合課題を提出して完了です!週毎の課題と総合課題の全体評価が修了条件を満たしていたら修了証がもらえます。
   
 最後になりますが、今回の講座では、非常に沢山のことを学びました。アカデミックに学ぶ機会に参加できたことに感謝しています。「自分のキャリアを振り返る良い機会」となりました。これまで、刺激されなかった新たな心の扉が開くような「あっ、これが大学で学ぶ内容なのだ!」とあらためて気が付きました。市民大学講座ではないから、難しいのは当たり前のことだと自分自身に言い聞かせました。人に教えることも大変ですが、それ以上に新しいことを学ぶ楽しさを実感しました。
    目下、受講した内容を復習、ノートの整理をしています。

以 上  




 


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