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松本一夫さんの投稿
丙申(2016年)・睦月吉日
《不肖・松本 撰》 

百 人 一 語

【第 2 版】

 十三世紀のお話。鎌倉前期の歌人・藤原定家は、京・小倉山の山荘において蔵していた和歌から百人の歌人の歌を一首ずつ撰び“百人―首"とした。その顰みにならい不肖・松本も武蔵国・町田の苫家に蔵する熟語…毎年末に住友生命が公募したものが多い…から百語を撰び、これを "百人一語″と名付け人類の叡智の指標とすることを試みた。さらにこのほか特に優れた熟語が世に出た場合は、現撰分こ入れ替え新版とすることにしており、当版は第2版になる。
 なお各熟語の行末は、この熟語と同音の人口に謄災している似非熟語である。


   ◎住友生命は、毎年9月から~11月に1年の出来事を漢字四文字で振り返る『創作四字熟語』を公募し、
    1万件近い応募作品が寄せられている。この『百人一語』は、これら四半世紀にわたる入選作品の
          中から、100点を抽出し、転載させていただいたものである。 
          参照: http://cam.sumitomolife.co.jp/jukugo/

 



1) 
 安価航路  上がるものが多い世に格安航空が相次ぎ飛んでいる 暗夜行路
2)  安山祈願  最近は火山の噴火がいやに多く被害が大きい 安産祈願
3)  案中模作  作品の案を考えているうちに他人の作品を真似てしまうこと 暗中模索
4)  胃口同温  胃と口は体温が同じであると言つている医者の言葉 異口同音
5)  違算相続  取らぬタヌキの皮算用の讐え 遺産相続
6)  医師剥弱  わるい医者が弱い患者から金を奪つて儲けること 意志薄弱
7)  ―居両得  旅館で相部屋すること 一挙両得
8)  一指送電  ケータイのメールのキー操作が得意な若者の様子をいう 一子相伝
9)  越見行為  垣根越しに他人の邸内を覗き見る、あまりよくない行為 越権行為
10)  怪鶏処理  中国からの怪しい鶏肉で、ハンパーガーが売れなくなつた 会計処理
11)  解 社 員   失業者のこと 会 社 員
12)  街頭煙絶  日本全国各地で、条例により路上の喫煙を禁止した 街頭演説
13)  隔駅停車  各駅停車より少しだけ速い列車のこと 各駅停車
14)  賀新正旦  新年の新しい挨拶言葉 臥薪嘗胆
15)  株式騒場  株価がどうも安定せず騒々しい 株式相場
16)  憾善重悪  善であることを残念に思い悪を重んずるわるい讐え 勧善懲悪
17)  顔面総白  化粧品の顔面パツクのこと しかし最近は一騒ぎのものあり 顔面蒼白
18)  危雨増大  最近は思わぬ集中豪雨が多く浸水の被害が多い 気宇壮大
19)  帰郷村望  福島事故で避難した人びとに帰村を望む声が大きい 危急存亡
20)  気象転決  天気予報を決めるのに下駄を転がして決めるさま 起承転結
21)  危草千害  危険ドラツグとやらをやつて運転をする輩がいる 奇想天外
22)  強 心 症  やけに気が強くなる症状、心臓に毛が生えるためと思われる 狭 心 症
23)  巨絶阪応  根つからの阪神ファンのこと 拒絶反応
24)  勤休非難  勤めを休みなじられること 緊急避難
25)  愚問愚当  下らない質問には下らなく答えるのが当然であるという話 愚問愚答
26)  群衆心離  政治家にこつて最悪の状態をいう 群集心理
27)  軽口窮語  森元首相は時々やらかす 鶏口牛後
28)  景色朦朧  お隣の中国では大気汚染で景色がかすむ 意識朦朧
29)  欠益銀行  絶対に儲からない銀行 解決策は合併だ 血液銀行
30)  嫌 塩 権  なめくじの持つ固有の権利をいう 嫌 煙 権
31)  後世捻金  年金制度で将来若い人が苦労することを案じた語 厚生年金
32)  五八至十  ["ごはしじゆう"と読む] 消費税の5%が8%になり、その後10%に   五八四十
33)  再職件徴  リストラのあとの再就職は極めて困難な現状をいう 才色兼備
34)  才足兼美  なでしこジヤバンは世界に誇れるチームになつた  才色兼備
35)  三矢一体  ["さんしいったい" と読む]“ 三本の矢"は首相の口くせ 三位一体
36)  山震水鳴  近年、火山の噴火や豪雨騒動が多い 山紫水明
37)  産声多数  出生率が少し上がつたことを喜ぶ話題であるが先は暗い 賛成多数
38)  参否農諭  TPPは秘密事項が多く、特に農業は議論が多い 賛否両論
39)  死近距離  老人の立つている位置をいう 至近距離
40)  四九八九  4 X 9 = 89 というような根本的な間違いのこと 四苦八苦
41)  自公堅持  今のところ、自は公を手放せない 自己顕示
42)  嗜好停止  増税されそうなのでタバコを止めることをいう 思考停止
43)  史嬢最強  レスリングの吉田沙保里選手は相変わらず強い 史上最強
44)  紙面疎化  大した事件のなかつた日の翌日の新聞 四面楚歌
45)  蹴姿一貫  ラグビーの五郎丸選手のキツク前のポーズを真似る子が多い 終始一貫
46)  瞬禍終塔  テロでNYのWTCのタワーが短時間で崩壊したことをいう 春夏秋冬
47)  触欲不振  痴漢がスランプに陥ること 食欲不振
48)  親心喪失  子供への虐待が依然多いことをいう 心神喪失
49)  心沈退社  沈んだ気持ちで勤め先を退社すること 新陳代謝
50)  睡 奏 楽  いびきのこと 吹 奏 楽
51)  星降凍庭  しし座流星群の観測では寒い庭で毛布にくるまつた 西高東低
52)  税途多難  震災復興予算の目的外使用でばれることが多い 前途多難
53)  世界遺蚕  ["せかいいさん"と読む] 相変わらず富岡製糸場を訪れる人が多い 世界遺産
54)  責任十代  2016年の参院選から選挙権の年齢が18歳に下げられた 責任重大
55)  選挙縁絶  最近の若者は投票に行かない者が多いことをいう 選挙演説
56)  船船境航  尖閣に中国の公船が出没し国境が怪しげだ 戦々恐々
57)  尊脳上位  現代社会の学歴至上主義をいう 尊皇攘夷
58)  断雇反対  派遣切りや雇い止めで職を失つた人々が叫ぶ様子をいう 断固反対
59)  暖冬胃変  暖冬、暖冬こ気を揉むために起こる胃痛 暖冬異変
60)  鉄頭鉄尾  ロボットのこと 徹頭徹尾
61)  天威無法  近年の自然災害の多いさまをいう 天衣無縫
62)  電遠都市  要するに田舎のこと 田園都市
63)  投資満満  株式市場の明るさに投資家が集まつた 闘志満々
64)  得意体質  いろんなことを得意がる体質の人 特異体質
65)  肉怠労働  力を使わない労働、すなわち頭脳労働をいう 肉体労働
66)  二息三悶  忙しくて非常に疲れている近代病 二束三文
67)  煮本烈湯  地球温暖化の故か、うだる夏の日が多くなった 日本列島
68)  年中無給  タダ働きのこと 年中無休
69)  倍雨前線  通常の倍の雨をもたらす前線で近年多くなつた 梅雨前線
70)  拍手滑采  フイギユアの羽生選手は世界を酔わせている 拍手喝采
71)  波乱番号  マイナンバーが国民に知らされたが問題が多そうだ 波乱万丈
72)  春樹多売  ノーベル賞を逃しても新作の小説が売れている 薄利多売
73)  判官判民  裁判員制度が始まり、裁きに市民感覚が入つたが問題も多い 半官半民
74)  万国胸痛  中東の摩擦やテロで各国が胸を痛めている様 万国共通
75)  晩遊引力  夜になると遊び回りたくなる不思議な力 万有引力
76)  徴的感覚  極めて小さな事まで気がつくことをいう 美的感覚
77)  風向明尾  動物の尾が風に靡いて明確に風の方向を示すとの讐え 風光明媚
78)  不肖不随  バカ息子は親の思い通りにならないこと 夫唱婦随
79)  浮浪父子  親子二代のホームレスをいう 不老不死
80)  文明階下  階下の住人の方が文明的つまリバカと煙は高い所を好むの意 文明開化
81)  兵進低頭  前線の兵隊は進むとき頭を低くせよこの教え 平身低頭
82)  棒飲棒食  手品師のこと 暴飲暴食
83)  抹消神経  神経をなくすこと 世の中にこういう人が多くなつた 末梢神経
84)  慢心創綾  何事も油断すると怪我をするということ 満身創痍
85)  無勤状態  リストラされ、続く職がなく失業した状態 無菌状態
86)  無銭電話  他人の家でかける電話 無線電話
87)  無理鰻代  ウナギの稚魚が高騰し、蒲焼きの夢を見る事が多い 無理難題
88)  猛妻欠陥  欠点だらけのコワーイ奥さん 毛細血管
89)  文答無用  音楽・体育などの筆記のない実技試験のこと 問答無用
90)  薬罐飛行  夫婦ゲンカの様子を述べた状況描写 夜間飛行
91)  悠久休暇  会社をクビになること 有給休暇
92)  雄峰果敢  80歳でエベレスト登頂の三浦雄一郎さん 勇猛果敢
93)  油断最適  油を使わずに揚げる調理器が売れているようだ 油断大敵
94)  浴窮不満  自宅の風呂の狭さに対する不満をいう 欲求不満
95)  落下老石  高速道路のトンネルで天丼コンクリートの落下事故が多発 落花狼藉
96)  落績注意  営業成績のわるい社員への警告の言葉 落石注意
97)  利子粉塵  預貯金の利子は相変わらず埃程度 獅子奮迅
98)  料裁嫌母  料理・裁縫の嫌いな母親が多くなつた 良妻賢母
99)  零歳企業  発足したばかりの企業 零細企業
100)  廊下減少  都会の家から廊下が減つていく現象、特にマンシヨン 老化現象

(注)「百人一語」の撰定に当つては、内容の検討のほか、次のように言葉の寿命について配慮をしている。
一例を挙げると7年前のこと、奈良・興福寺の阿修羅像が一般展示のため東京上野にやつて来た。この展示は大きな話題を呼び、年末に住友生命が募集した創作四字熟語の優秀作品に『阿美叫喚』(阿鼻叫喚)があつた。しかし話題を呼んだ期間は案外短く、まもなく話題にならなくなつた。このように寿命の短い熟語は「百人一語」には適さないと思われ撰から外れている。また4年前には(12の政党が入り乱れた総選挙があり、投票用紙を前にして『紙前党多』(自然淘汰)との巧みな語が生まれた。しかし、このような機会は稀で、この語も寿命が短い結果となつた。


 


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