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モーツァルトとヴァイオリンと故郷
~入会にあたって~

島崎 陽子  

 7/23(日)21時~Eテレ『クラシック音楽館 バイオリン 500年の物語』は、ヴァイオリン好きにはたまらない番組であった。窪田博和さんというヴァイオリン修理士が、ストラディバリウスの音色はなぜ他と違うか、長年の修理士としての経験を基に学者との共同作業で科学的に分析をし、その違いを追及するというものであった。その結果、音色の違いは板の薄さや左右対称性に大きく起因していること等が判明、窪田さんは、今後、この分析結果とこれまでの経験値を関係者と共有し、よりよいヴァイオリン製作に努めていきたいという話であった。質実剛健、職人気質そのものの窪田さんに大変魅力を感じた。
 1996年、北イタリア2週間の旅で、クレモナに立ち寄ったことがある。一人旅、観光にも飽きてきた頃、どなたかヴァイオリン製作者とでも話をしてみたいと思い、たまたまコムーネ広場に面した工房に恐る恐る入ると、若いドイツ人夫妻が快く出迎えてくれ、チェロを作り終えたばかりと作業の手を休めて雑談の相手をしてくれた。ダ・ヴィンチの肖像画が掲げられていて、ダ・ヴィンチを崇拝しているようなことを伺っている最中、突然、ご主人様が「ここはもと旅館で、モーツァルトが泊まっていったんですよ」と言った時の私の驚きようといったらなかった。因みに私はモーツァルトが大好きで、某モーツァルトの会に20数年間在籍している。この時の旅も、主にモーツァルトの足跡を訪ねる旅であった。モーツァルトがクレモナに立ち寄り1泊したことは資料で確認していたが、それがどこであったかを語っていたものはなかった。
 それから数年後、私は一冊の本を手にした。クレモナ在住、石井髙著『秀吉が聴いたヴァイオリン』。なんとこの本には石井さんの友人として川角靖彦さんがご登場されている。そして2015年9月、石井さんの『ヴァイオリンに生きる』が出版される。
 『ヴァイオリンに生きる』の内容については割愛するが、私を驚かせたことのひとつは、石井さんが私の故郷、会津若松市を訪れていてそこで講演もしていることである。復興の為に、会津漆のヴァイオリン製作の依頼が石井さんにされたようであった。後日、会津田島(私の出生地)で、このヴァイオリンで演奏も行われている。知っていたら行っていたのになああ、と悔やまれる。
 私同様、会津田島生まれの私のいとこが、日本人学校の先生としてローマに数年間赴任していたことがあるので、石井さんのことを話してみたら、「陽子さんから石井さんの話が出てきて驚いている。私たち家族はクレモナの石井さんのお宅におじゃまし、ワイン、チーズ、サラミをご馳走になった。石井さんのヴァイオリンも持っているよ」との返事が返ってきて、再度驚いたものだった。
オドロキの連続である。不思議なものである。冒頭のEテレの番組からさまざまなことが思い出され、E気分になっている。
 ヴァイオリンも好きである。パガニーニのヴァイオリン協奏曲を初めて聞いた時の衝撃は、昨日のように覚えている。楳本龍夫さんよりハイフェッツのシベリウス協奏曲のお薦めがあったので早速購入、到着待ちである。
 k-unet前回のトップ写真(大谷恭子さん撮影)が会津鶴ヶ城であったこともあり、石井さんと川角さんのご関係もあり、このような流れもあり、入会させていただくことになりました。冒頭のEテレの番組は、私の入会日にもあたりますので、記念の番組になりました。皆さんとのこのような語らいやチャットを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
 ※7/29(土)玉木宏ナビ、近衛秀麿氏の番組も秀逸でした! シューベルト『未完成』に新たな思いが加わります。

 


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