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   マンスリーレターバックナンバー
 
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k - u n e t マ ン ス リ ー レ タ ー
No.90 2018年4月28日 


今月のお知らせ

■ 会員の状況
 新入会員: 0名
 退会会員: 0名
       4月24日現在の k-unet 会員数は 463名です。

■ 活動状況
 (1) 4月4日 2018年度第1回会計担当者会議 (新宿区四谷地域センター)
       2017年度会計監査 及び 來山監事との打ち合わせ ( 同 上 )
 (2) 4月9日 2018年度 第1回運営委員会   (  同 上 )

■ 予定
 (1) 6月29日(午前) 2018年度 第2回運営委員会( 新宿区四谷地域センター)
 (2) 6月29日(午後) 2018年度 第1回PC研修会  (  同  上 )  

■ k-unetサイトの新情報
 (1) ぐるうぷ・いまあじゅのページ ? 第65回日府展のお知らせ
 (2) 連載~四季雑感(42)「日本列島は毎日ゆれています」
 (3) KDDI誌拾い読み~2018年197号特集号

◆ お知らせ

(1) 4月24日、本年度総会は終了いたしました。併せて創立20周年記念行事も盛会裡に終了いたしました。

(2) 本年は会費徴収の年に当たります。 詳細は改めてご案内しますので宜しくお願いします。

(3) k-unetの口座名は4月1日から三菱UFJ銀行(変更前:三菱東京UFJ銀行)に変わっております。口座番号はこれまでどおりです。



今月のコラム

担当: 北野志津子  
  ☆ この春第三の居場所を見つけた ☆

 昨年の秋、近所の整形外科にお世話になった折り、待合室に置かれていた「荻窪家族プロジェクト物語」というタイトルの書籍にふと興味を持ち手に取った。なんでも、個人の方が相続した荻窪駅近くの200坪の土地の有効活用のため構想十数年。「様々な世代の他人同士が心地よい距離感を持って助け合って暮らせる住宅、更に地域の交流によって力を得て行く場所・お年寄りだけでなく子供も犬も自然な形で寄り添える風通しの良い家」を現実にした過程が綴られていたのだった。素敵な集合住宅を見てみたい!との感想は持ったものの、その時は腰痛回復が第一で、私の中での好奇心は立ち消えになっていたのだった。

 さて、今年に入り先の物語の「荻窪家族プロジェクト・はやわかり帖」というパンフレットに出会うことが出来た。簡単にその主旨や住宅の説明等が書かれているのですぐ理解を深め、「これひょっとすると独り暮らしになった私に合う住いなのかもしれない」との直感が働いた。集合住宅に当たる2・3階部分の内覧会に参加するタイミングがやってきた気がした。

 建物はアーバン仕様の賃貸用ワンルームが14室、SOHO向けのオフイスも用意されている。2階には入居者が自由に使用できる広いラウンジ等。3階にはオーナーの住い、共用の浴槽が2箇所あり見晴らしも良い。(各部屋にはシャワーが設置されている。)
そして1階では色々なイベントを開催して交流が出来るよう集会室がある。2階から3階に掛けてのトップライトは空が見え雨水散水により流水の揺らぎによる癒やしの効果がみられる。素敵な建物、という感想は持ったのだが、今の戸建てからいきなり25平米の一室に移るのはまだ一寸早いかなとの気持ちもわき上がり先に進めるのは躊躇した。しかし、1階の集会室で行われているイベントは中々多種多様だ。そこで今度は「ふらっとお茶会」・「暮らしの保健室」に参加してみることにした。ここは地域の方、健康問題で聞きたいことがある方等が定期的に集まりテーマに応じた話し合い・時におしゃべりが行われ、その筋の専門家(老人学)(看護師で大学教員等)が開催している。皆さん和気藹々の雰囲気で話し合い、終了時には手分けして後片付けする。地域の方達が楽しく参加している様子を見ていると、わざわざ遠方に行かなくても近所で身近な事柄など話し合ったり助け合える場所だなと実感した。

ご参考までに、定番プログラムは以下の通り。

荻窪暮らしの保健室誰もが抱く生活や健康上の不安について、気軽に専門家に相談できる場所。
aiこども~きずな
サロン
子供達、パパ、ママ、ジージ、バーバがお弁当持参で語り合い、相談し合う場所。困り事も持ち合ってざっくばらんに交流できる。
チョコッと塾様々な専門家がタイムリーな話題を提供し問題提起をする。難しいテーマばかりではなく、音楽や落語など楽しいイベントも企画される。
ふらっとお茶会介護や高齢者問題などの専門家を囲みながらの茶話会。
百人力食堂管理栄養士やお料理好きにより一汁一菜の美味しく身体に優しい昼食が用意されている。食事を味わいながらの楽しい語らいもごちそうの一部のようだ。

プログラムを見て益々わくわくして来た。内容に応じて参加しようという気持ちが固まった。今、自分なりに ※「第三の居場所を見つけた」という気持ちになっている。
きっとこれから私の中でこの「荻窪家族」が、とても大きな位置を占めることになる予感がしているのだ。
私共のように、長く会社に勤めた者は退職後の区域との関わり合いが薄い場合が多い。このような場で趣味を活かしたり、特技で役に立てればより暮らしやすくなるのではないかと思う。併せて災害時の助け合い、急病時の手助けなどの危機管理のためにも区域での結びつきを考えておく必要性はあると思う。

※ 第三の居場所
アメリカ合衆国の社会学者レイ・オルデンバーグが提唱した「コミュニティにおいて、自宅や職場とは隔離された、とびきり心地よい第3の居場所をもっと大切に」との概念。

あとがき

k-unet創立20周年記念の総会は、新宿ワシントンホテルの天津飯店において大勢の会員の方がお集まりくださり盛大に開催されました。懇親会では思い出話し、思い出写真などが披露され皆さんスクリーンに懐かしそうに見入ったのでした。また、クイズ(豪華賞品付き)などの楽しい企画も有り和気藹々楽しい雰囲気を楽しんで頂きましたことををご報告いたします。
創立に係われた遠藤栄造さん(97歳)がビデオレターでご出演なさり記憶力鮮明にお話下さったのは印象的でした。体調優れない中、お嬢様に伴われ那須から駆けつけてくださった初代代表の石川恭久さんは退出なさる頃はマイク片手に名残惜しそうにお話しくださいました。創立当時の先輩の方々がご健在なご様子に一同感銘を受け、今後もk-unetをしっかりと受け継いでいかなくてはと決意を新たにしています。
知恵袋としての沢山の企画をして頂いた稲垣和則さんは代表を退任されました。
4月25日からは代表・山本勝美、副代表・鎌田光恵、楳本龍夫、運営委員7人の総勢10名体制で臨んで参ります。

「穏やかな風景」がこの度終了致しました。大谷さんの格調高い文章や写真、俳句の紹介などを楽しみにされた方も多いかと思われます。長年の大谷さんの執筆に心からお礼を申し上げたいと思います。新しい企画「まちだよりレポート」も宜しくお願いします。

   マンスリーレター次号は 京極 雅夫 運営委員が担当します。

以 上   

 
 

k - u n e t マ ン ス リ ー レ タ ー
No.89 2018年3月23日 


今月のお知らせ

■ 会員の状況
 新入会員: 0名
 退会会員: 0名
       3月23日現在の k-unet 会員数は 465名です。

■ 活動状況
 (1) 3月19日 KDDI 商品戦略部との意見交換会及び新宿KDDIビル見学会(参加11名)

■ 予定
 (1) 3月27日 2017年度第6回パソコン研修会(まちだ中央公民館)
 (2) 4月 4日 会計担当者会合
 (3) 4月 9日 2018年度 第1回運営委員会( 新宿区四谷地区センター)
 (4) 4月24日 2018年度 k-unet年次総会( 新宿ワシントンホテルB1 天津飯店 )

■ k-unetサイトの新情報
 (1) 情報コーナー ?Microsoft Edgeの不具合 PDFファイルが開かない(2/10)
 (2) 連載まちだより 2月号(2/25)
 (3) 会員からの投稿 島崎陽子さんの投稿~平野啓一郎著「葬送」を読んで(3/4)

◆ お知らせ
k-unetの口座名は4月1日から三菱UFJ銀行(変更前:三菱東京UFJ銀行)に変わります。口座番号はこれまでどおりです。


今月のコラム

担当: 鎌田 光恵 
  ☆ 人生100歳 ☆

 3月10日(土)日経新聞社会欄に「2016年健康寿命トップ」と題し都道府県別の健康寿命の推計値記事が掲載された。それによると男性は山梨(73.21歳)女性は愛知(76.32歳)がトップ。厚労省による次のようなコメントが書かれていた。「男女とも健康寿命が長い山梨は野菜の摂取量が多いほか、がん検診の受診率が高い」また「糖尿病の重症化予防などの取り組みを継続することにより高齢者の社会参加の場が広がり認知症の予防にもつながる」と東北大学の研究班教授が語っている。
 2017年9月の統計によれば日本で100歳以上の高齢者は全国で6万7824人。88%が女性だそうだ。100歳以上の人数は10年前の約2倍、20年前の約8倍とか。現在の最高齢は117歳の田島ナビさん(鹿児島県)である。
 長寿の話題で日本中を賑わしたのは1892年生まれの双子の姉妹きんさん、ぎんさんで「新婚旅行はたんぼ!」のセリフで国民的人気が高まり1995年には台湾まで初の海外旅行を満喫なさったとか。2000年にきんさんが享年109、翌年ぎんさんも享年110で他界された。あれから20年を経た現在もぎんさんの4人の娘さんたちは親ゆずりのご長命で平均年齢93歳とか。
 世界の長寿村として有名なエクアドル南部のビルカバンバは、標高1700mの高地に位置するが赤道直下にありながら気候は温暖で一年中新鮮な野菜や果物が実るという。「生命の水」と呼ばれるせせらぎも流れ、自然の恵み豊かな秘境として知られてきた。1955年に米誌「リーダイズ ダイジェスト」が「心臓病と骨粗鬆症の患者が少ない村」として紹介したのがきっかけで多くの研究者たちが調査に訪れた。「あの人は短命で90代半ばで他界した」という村人の会話が紹介されていたが「多分、統計のとりかたに信憑性が低い」のでは?と思っていたところ最近の調査で長寿地域に違いは無いが100歳以上の村人は少ないと報告されている。いずれにせよこの村の長寿の秘訣は幾つか挙げられているが摂取カロリーが1200~1800キロカローリーで日本人の約半分、伝統的な食習慣としてフレッシュチーズの「ケソ」、食物繊維とカリウムの豊富な「コッカ」(芋)とトウモロコシがあげられるらしいが、移住者の増加により最近では食習慣にも多少の変化が見られると報告されている。
 小説家五木寛之の「百歳人生を生きるヒント」(日本経済新聞社発行)を読んで我が意を得たりと思ったことがある。まず一つ目:最近まで、高齢者の医療と介護の問題が毎日のようにマスコミで取り上げられ「老々介護に行き詰まって・・・」とか「若者の自殺願望・・・」とか暗い話題が溢れていたのがこの所「82歳プログラマー若宮正子さんが遂に国連で基調講演!」とか「92歳現役日本人パイロット」の話題とか元気に生きる高齢者の話題が浮上し始めた。五木寛之氏も1932年生まれの86歳でありながら現役のベストセラー作家である。その五木氏いわく人生50年の時代から人生100年の時代へと転換しつつある今、我々は生き方を変えなければならない。生まれてから成長期を経て50歳になったら昔はこの世を去る時を自覚したが今は残る50年間の長い下山の時がある。
50代の事はじめ――これからはじまる後半の下山の人生を生き抜く覚悟を心身ともに元気な
          時から考え始める時期。
60代の再起動―――50代で思い描いた下山を、いよいよ実行する時期。実際にこれまでの
          生き方を、生活をリセット(再起動)。
70代の黄金期―――下山の途中で突然あらわれる平たんな丘のような場所を充分に楽しみ、
          活力を補充する時期。
80代の自分ファースト―社会的しがらみから身を引き自分の思いに忠実に生きる時期。
90代の妄想のすすめ――たとえ体は不自由になってもこれまでに培った想像力で、時空を
            超えた楽しみに浸る時期。
(66ページ~67ページ引用)

続いて2点目を紹介したい。
それは「フレイルを恐れない」という項である。フレイルとは英語のFRAILTY(もろさ、はかなさ)をもとに作られた医学造語でいままで老衰とか老化という言葉でいわれていた現象を指す。五木氏によればこのフレイルという呼び方には、その語感に、揺れて、小刻みに動いているような響きがあり、場合によっては、すこしは改善されるのではないかという、心理的な光が心にさしてくる。(103ページ引用) 足腰がひどく傷んだり、頭痛がしたりするともう治らない、終わりだと思い込むが明日になるとケロッと治っていたりする。シェークスピアのハムレットの中に”Frailty! Thy name is woman!”「弱きもの!汝の名は女なり!」 とハムレットが恋人オフィーリアに向かって叩きつける言葉がある。そして、汝、尼寺へ行け!と叫ぶ。その台詞に光は無くオフィーリアは恋人の変心を悲しむあまり気が狂い入水する。しかし、現今の老衰とか老化の意味では悪い状態が小刻みにではあるが改善する光を含む言葉であるとするならば励ましの言葉として心に留めておきたいものだ。
以上

あとがき

今年はk-unetの設立20周年を迎える年である。
設立の音頭を取って下さったのは遠藤栄造さんで96歳になられる今もお元気で調布市にお住まいである。3月初め筆者は西澤運営委員と一緒に遠藤さんを訪問した。4月末に開催されるk-unetの年次総会にむけてお元気なメッセージをビデオに撮ろうというためである。その日、相変わらずのダンディーなお姿で遠藤さんは私たちを迎えて下さった。k-unet設立に至る思い出話や若き日、インテルサット、インマルサット立ち上げの奮闘談などインタビュー形式でビデオメッセージに収録することができた。西澤委員が事前に準備された小型三脚、スマホに接続するマイクで立派なものが撮影できたと喜んでいる。4月24日(火)k-unet設立20周年記念総会で上演することになっているのでどうぞお出かけいただきたい。
以上

   マンスリーレター次号は 北野 志津子 運営委員が担当します。

 
 

k - u n e t マ ン ス リ ー レ タ ー
No.88 2018年2月25日 


今月のお知らせ

■ 会員の状況
 新入会員: なし
 退会会員: なし
 逝去会員: 1名
       2月25日現在の k-unet 会員数は 465名です。

■ 活動状況
 (1) 2月12日(午前) 2017年度 第5回運営委員会(新宿区四谷地域センター)
 (2) 同 上(午後) 2017年度 第5回パソコン研修会(  同 上  )

■ 予定
 (1) 3月27日(午後) 2017年度 第6回パソコン研修会(まちだ中央公民館)

■ k-unetサイトの新情報
 (1) 会員の広場 ~ 時の話題 ~ 京都大学沖縄講演会のご案内
    (貴志先生の海底ケーブルに関する講演)
 (2) PCアートコンテスト「入賞者のひと言」を掲載開始
 (3) 哀悼~宮沢文夫さん追悼文
 (4)「KDDI誌拾い読み」2018年冬号(今年から季刊になりました)

今月のコラム

担当: 小川 明義 
  ☆ 『キャッシュレス社会』 と 『フィンテック』 ☆

 近頃、ネットニュースやTV番組では『キャッシュレス社会』、或いは『フィンテック』に関する話題を頻繁に取り上げるようになってきた。
 ここで、『キャッシュレス社会』とは、日常生活において現金通貨(=法定通貨)を用いる必要のない社会のことである。 また、『フィンテック(FinTech)』とは、金融(Finance)と技術(Technology)とからなる造語で、キャッシュレス化を促進させるために金融サービスと情報技術(IT)との融合により生み出される多種多様な革新的金融サービスや、その関連事項を示す用語である。

 キャッシュレス社会は、北欧を先駆けとして欧米各国や中国等において、既に大きく展開されている。 一方、「超」が付くほど現金主義大国である日本国内におけるキャッシュレス化の広がりは、諸外国に比べると未だまだ浅くて狭い。
 以下、海外や国内におけるキャッシュレス決済例の目新しいところを幾つか拾い集めて紹介すると共に、先々金融サービスがどのように発展して我々の生活面にどう影響するかなどについて推し測ってみる。

 アマゾンは、先月末、来客の選んだ商品の種類、数量、価格などをセンサーやAIを駆使して認識し、客はスマホのアプリを介して自動会計することにより、レジ不要で即時決済ができる無人コンビニ "Amazon Go" をシアトルにオープンした。
 中国では、既に金融取引の90%超が現金不要のスマホ決済(=モバイル決済)で済むと言われており、街なかの屋台ですら決済用のQRコードを印刷した紙を屋台の軒先に貼り付けておけば、客が勝手にスマホでスキャンして即時に支払いを完了するサービスが至る所で急速に広がっている。

 我が国においては、先月半ばにイオンモールのフードコート内の一店舗で来店客がスマホで料理を注文し、スマホで代金を即時決済できる新サービスが始まった。 客のスマホには店の料理メニューが表示され、料理を選んでオーダーする際にはライスの大小盛り加減までも併せて注文でき、料理が出来上がるとスマホに報せてくれるなど至れり尽くせり、便利この上なしである。 本サービスは未だトライアルの段階であるが、いずれ他の店や他の業種にも広がっていくものと思われる。
 また、つい最近、スマホを使って相乗りをしてくれる人を探し、相乗りした人同士で運賃を割り勘決済できる「相乗りタクシー」の実証試験も都内で始まった。
 地方でも、徐々にではあるがキャッシュレス化の広がりが見られる。 飛騨高山では、地域住民を対象としたスマホアプリ利用の電子通貨「さるぼぼコイン」の商用サービスが昨年末に始まり、既に、地域内の200以上の店舗やタクシーで利用が可能となっている。 四国松山でも高山と同様のサービスが始まったようだし、今後は各地の観光都市など幾つかがこれら先例に倣うことであろう。
 なお、東京港区の愛宕神社では数年前から、1月4日限定で「Edy賽銭箱」を用意し、これにEdyカードをかざすとシャリーンと音まで鳴って賽銭を上げられるようになっているとか。 ゆくゆくは、寺院や神社に初詣等でお参りする際、スマホを手にAI化された山門なり鳥居なりを潜っただけで、自動で賽銭を上げたことになるかも知れない。

 以上述べた幾つかの事例からも解るように、これからのキャッシュレス決済は、カード中心からスマホ中心へと大きく様変わりし、行き着くところ、何種類も数多く持ち歩く必要のあったカード類すべての用途や機能が一つに纏められてスマホアプリに取り込まれることになるのであろう。 銀行窓口やATMは徐々に街から消え、スマホが金融決済のメインツールとなれば、我々の日常生活は今に比して大きく様変わりすることになる。 そして、そのような生活環境の変化の中にあって真っ先に困るのは、間違いなくシニア層ではなかろうか。 決済時にスマホ操作をミスったりアクセス先を間違えたりで、買い物一つ儘ならぬことになるやも知れぬ。 永きに亘り使い慣れてきた現金通貨を完全に廃止してしまうと、予想外の不自由さが表面化する可能性も大いにあり得る。

 キャッシュレス先進国は、通貨廃止が現金強奪、ニセ札行使、マネーロンダリング等の犯罪防止に大きく寄与すると公言しているが、通貨廃止が進みFinTechが広がれば、旧来の犯罪に代わり次々と新手のネット犯罪(サイバー犯罪)が多発することになるだろう。 先月末も、仮想通貨取引所コインチェックがハッキングされ、約600億円相当の仮想通貨NEMが流出して大騒ぎとなったばかりである。 今後、ますます拡大するであろう各種革新的金融サービスを安全かつ安心して利用できるためには、当然のことながら、ネット犯罪防止に向けての、よりハイセキュアなFinTech環境の先行整備が必須と言えよう。

  兎にも角にも、二年後に開催を控えた東京オリンピックが、国内におけるキャッシュレス化を一層大きく進展させる格好の誘引剤となることだけは間違いなさそうである。

あとがき

 しんしんと冷え込む真冬の静かな夜は、幼少時の寒い冬、毎夜のように耳にした『音』の記憶がふっと蘇ります。
 子供の頃を過した京都の家の直ぐ近く、堀川六条の辺りには、広大な境内を誇った日蓮宗大本山本圀寺(昭和45年頃に山科の地に移転)がありました。 寒修行中の僧達(京都では、「寒ぼんさん」と呼びます)は、本圀寺を出て市内各所へ向かうのに我が家の前を何時もの通り道にしていたのでしょう。 寒の内でも殊更寒い1月末から2月初め、夜の7時8時頃、毎晩のようにトン、トントンとリズミカルに打ち鳴らす団扇太鼓の音がだんだん近づいてきて家の前を通り過ぎ、そしてだんだん遠ざかって行きました。 等間隔に縦一列に並んだ数人の寒ぼんさん達が太鼓を叩きながら夜の町筋を歩く、その太鼓の『音』が、子供だった頃の耳にしっかり定着してしまったようです。
 今年の寒は、大寒波と大雪に列島をすっぽり覆い尽くされました。 そんな寒も、とうに明け、あとほんの少しで「啓蟄」。 いよいよ春近しです。

   マンスリーレター次号は 鎌田 光恵 運営委員が担当します。

以 上   

 
 

k - u n e t マ ン ス リ ー レ タ ー
No.87 2018年1月26日 


今月のお知らせ

■ 会員の状況
 新入会員: なし
 退会会員: なし
       1月25日現在の k-unet 会員数は 466名です。

■ 活動状況
 (1) 12月13日 2017年度 第4回運営委員会
 (2)   1月23日 第2回サロンk-unet、PCアートコンテスト入選者発表・表彰会

■ 予定
 (1) 2月12日(午前) 2017年度 第5回運営委員会( 新宿区四谷地区センター)
 (2) 2月12日(午後) 2017年度 第5回PC研修会(    同  上    )

■ k-unetサイトの新情報
 (1) PCアートコンテスト入賞作品掲載
 (2) 京都大学からの沖縄講演会(貴志先生、3月21日開催)のご案内
   「秘められた”海底ケーブル-沖縄から見る東アジアとの関係」
 (3) 連載~四季雑感~最新号(41)
 (4) 平井富子さんからの短信
 (5) 2018年 新春のご挨拶 (稲垣代表)

今月のコラム

担当: 楳本 龍夫 
  ☆ 広辞苑第7版とスマホ ☆

 年明け早々の1月12日、 広辞苑の第7版が発売されました。
 新たに1万語が追加され、ページ数も140ページ増えたそうです。つまらない話ですが、それでも本の厚さは8センチで第6版と変わっていないそうです。ネットで調べてみると、これは大量生産の製本機械の限界が8センチで、これ以上厚くすると製本機を作り直さなければならなくなるからということのようです。本の厚さが変わらないのは紙が薄くなったからで、王子製紙グループが頑張って第6版よりも薄い紙を開発したそうです。

 電子辞書や辞書ソフトが普及してくると、このような話題も暇つぶしの雑学ネタになってくるような気がしています。なぜなら、いつの頃からか、紙の辞書をまったく引かなくなり、調べものがあると、スマホにインストールしてある辞書ソフトやネット検索でググって(グーグルをはじめとするブラウザーなどの検索ソフトで検索する)、検索結果をコピペする(コピーして貼り付ける)のが、既に普通の作業になってきているからです。その祟りというか、後遺症として、すっかり漢字が書けなくなっている自分に気付きます。こうなってくると、辞書が書籍のかたちで出版される時代がいつまで続くのかが気になるところですが、少しは紙の辞書を引いて鉛筆でメモをとるということをしないと脳味噌が腐ってしまうのかもしれません。
 さて、今回の改訂で新たに追加された1万語の中には、「スマホ」という名詞が加えられています。「ググる」と「コピペ」は失格したようです。上では念のためカッコ付きの説明を入れておきました。

 電車に乗って改めて他の乗客の様子をみてみると、6~7割の人がスマホを手繰っている様子が日常の光景になっているところをみると、確かに市民権を得てもいい言葉であると納得できます。ただし、市民権を得てみんなが知っている言葉を今更辞書で引くだろうかと考えれば、市民権を得た言葉を掲載することが、本来の辞書機能として意味があるのかという疑問がわいてきます。「スマホ」よりもむしろ 「ググる」や「コピペ」の方が辞書としては必要な言葉で、これを載せないと一層ネットに流れるようになってしまうと思うのですが、これはほかの辞書や事典の役割かもしれません。そうなってくると、広辞苑の存在意義が言葉の検索という役割から言葉の市民権認証という役割に大きく変化してくるのではないかと思います。
 そういう意味では、私の大嫌いな真逆(まぎゃく)という言い方が採用されていないこと、戸塚洋二さんの名前(ご存知ない方は広辞苑で調べてください)が採用されたことなどは、大きな安心材料であったということができます。

 スマホという言葉が出たついでに、最後にk-unetらしく、そのスマホについての最近の感想を少し。
 世界的には Google の Android OS が圧倒的に普及している一方で、我が国では猫も杓子も iPhone を持ってアップルの iOS端末が過半数を超えて使われています。意外かもしれませんが、これは世界的には不思議な現象のようです。というのも、Windowsパソコンからスマホの世界に入った人間には Android のほうが使い勝手に親和性があり、独善的なアップル仕様、殿様商売を地で行く故障対応、粗悪で高価な電線やコネクタなどの部品類を考え合わせると、どう考えてもAndroidスマホのほうが情報機器の仕様としては優れていると言わざるを得ません。おそらく、日本ではスマホ登場の初期段階で、小型軽量かつハードや画面操作のスマートさで優っていたiPhone が、一定の信者を獲得したがために、南無林檎とばかりに iPhone教が成立してしまったのではないかと考えています。といいながらも、久しくiPhone と MacBook-Air をいつも持ち歩いている私ですが、k-unetホームページのメンテナンスだけはWindowsパソコンでやっています。教祖ジョブズ様の亡き後、そろそろ卒業してもいいのかなと考えています。

あとがき

 広辞苑という辞書は一定の権威をもつ辞書として普及していますが、日本語を勉強する人には適さないと言われます。これは編者の新村出氏が形容動詞を認めなかったため、われわれが学生時代から学んできた橋本文法とは異なる文法体系に基づいており、さらに広辞苑を使ったことのある方ならお気づきのように、ある程度知っている事柄については極めて有用ですが、全く知らない事柄についてはあまり解決にならない辞書のように思います。
 とはいえ、言葉の乱れが著しい現代において、世の中での役割を変えつつも、このような辞書の編纂が続いていくことは頼もしい限りだと思いつつ、電車に乗ってスマホでネット検索をしながら神保町を通過している毎日です。

   マンスリーレター次号は 小川 明義 運営委員が担当します。

以 上