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連日のデモに揺れるバルセロナに行ってきました
~外務省「たびレジ」のお勧め~

 
 カタルーニャ州独立派のデモに揺れるバルセロナに一週間滞在してきました。こんな時に、旅行者としては近づかないに越したことはありません。しかし、3か月前にヨーロッパ往復のビジネスクラス航空券が格安で手に入り、バルセロナに行くことに決めました。ホテルの手配も済みました。格安と言ってもビジネスクラスの航空料金はバカになりませんし、予約したホテルも直前ではキャンセル不可になっていましたので、中止という選択肢はありません。私ども夫婦二人で思い切って出かけました。

 デモが始まったきっかけは、2017年のカタルーニャ独立住民投票を実施した州政府の指導者に対するスペイン最高裁の厳しい判決が10月14日にあったことです。私どもの出発はそれより一週間も後のことですから、デモもそろそろ終息するのでは、という期待も内心ありました。しかし、現地に滞在して見ますと、終息の気配は全くなく、息の長い運動になると思いました。

 デモといえば、労働組合や学生が中心の戦闘的なものを想像しがちですが、当地では一般市民主体の静かな大人のデモでした。プラカードもほとんど見られません。昼間には子供を伴った家族連れの姿も見受けられました。デモのほか、多くの家々がカタルーニャ独立旗を窓から垂らして、抗議の意思表示をしていました。市民の思いの深さ、エネルギーの大きさを感じさせられました。このところ香港でもデモが続き、街いっぱいを占拠したデモ隊の様子が報道されているのをよく見ますが、バルセロナはかなり広域の都市です。連日のデモとはいっても毎日場所を変えますから、街の中心がいつもデモ隊に占拠されると言ったことはありません。

 旅行中に役立ったというか、頼りになったのは外務省の海外旅行登録「たびレジ」というサイトでした。氏名、滞在先、滞在期間、メルアドなどを登録しておくと現地情報をもらえます。私どもの場合は、在バルセロナ日本国領事館から毎日のようにデモの情報を送ってもらえ、デモに対応して観光先のスケジュール調整ができました。それでも、サグラダ・ファミリアやカタルーニャ音楽堂のように人気の高いところは前もって日時指定の入場券を購入しており、変更できないところもあります。領事館の情報で、一日違いで事なきを得たことがわかり、ひやひやしたり、ホッとしたりの場面も一度ならずありました。また、滞在しているホテルがバルセロナの中央駅であるサンツ駅のビル内にあったのですが、駅がデモ隊に封鎖されて簡単にはホテルに帰り着けないという事態にも遭遇しました。
 
 カタルーニャ州内のタラゴナ、ジローナ、ヴィックなど中世の面影が色濃く残る都市にも出かけましたが、デモの状況は同じでした。しかし、全体としては、行きたいところにはすべて行けて、無事帰国できました。負け惜しみかもしれませんが、多少の緊張感を伴うかえって思い出深い旅になりました。

 なお、サグラダ・ファミリアですが、5年ほど前にピレネー山脈にスキーに出かけてバルセロナに下ったことがあります。その時に比べて工事はかなり進んだようです。後陣側の塔(写真の白っぽい塔群)がかなり立ち上がり、中心となるイエスの塔(奥)の基礎部分ができていました。2026年には全体が完成するそうです。

 こんな時ですから、外務省の「たびレジ」は本当にありがたい存在でした。海外旅行の際には、ぜひ利用されることをお勧めします。PCまたはスマホで「たびレジ」で検索すると登録用HPが現れます。登録はもちろん無料です。旅行後の今でも送られてくるデモ情報に、いまだに一喜一憂して旅行の余韻を味わっています。

(2019年11月4日 森 弘道 記)
 


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