趣味の広場  - サイエンス

INDEX

サイエンスアゴラのご紹介 NEW

最近の話題

 ▶キュリー一家の主な業績 ほか

参考サイト

リンク集

特集


 
前尾さんからのご紹介

「サイエンスアゴラ2021」のご紹介

 

 みなさん、サイエンスアゴラというイベントをご存じでしょうか。

 科学技術振興機構(JST)が主催しているオープンイベントで、多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科学」と「科学とともにある社会」の実現を目指すというものです。

 2年前まではお台場を舞台に、数日間、セミナーや各ブースの出展などリアルなイベントがメインだったのですが、昨年からコロナの影響でオンライン開催されるようになりました。ZOOMなどでリアルタイム参加することもできますが、後日、自分の都合の良いときに、興味のあるプログラムだけをYouTubeで見ることも可能です。もちろん【無料】です。

 学生たちが一生懸命取り組んだ手作りプログラムから、著名な研究者、専門家の議論まで幅広く聞くことができます。家にいながら、最先端の情報も手に入ります。

 よろしければ、こちらからプログラムを探して、ご参加ください。

 

<サイエンスアゴラ>
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/index.html

 

<ライブ配信企画タイムテーブル>
https://www.jst.go.jp/sis/scienceagora/2021/index.html#timetable

 

(ちなみに私、前尾津也子はKDDI退職後、JSTでサイエンスウィンドウというウェブマガジンの編集を担当しております。サイエンスにご興味のある方はこちらもどうぞ。
サイエンスポータル:https://scienceportal.jst.go.jp/

 

最近の話題

「まちだより」6月号に記載されたキュリー一家の科学上の主な業績について簡単にまとめます。

まえおき ー 業績の内容を理解するための基礎知識

◎ 原子番号と質量数とは?
原子は原子核と電子から構成されます。また、原子核は陽子と中性子から構成されます。原子核内の陽子数Zを原子番号といいます。Zの値で核種(ウランとかラジウムなどの区別)が決まります。陽子数は電子の数と一致して、原子は電気的中性を保ちます。
質量数Aは陽子数Zと中性子数Nの和(A=Z+N)です。例えばウラン238は、Z=92、A=238、したがって、N=146となります。同位元素の種類(ウラン238とかウラン235など区別)はAの値で区別されます。

◎ 放射線とは?
放射性元素の放射性崩壊に伴い放出される粒子放射線と電磁放射線(主にアルファ線、ベータ線、ガンマ線)を指します。(広辞苑)
アルファ線、ベータ線、ガンマ線のほかに、中性子線、陽子線、重粒子線、X線などがあります。
アルファ線:ヘリウム4の原子核である陽子2個と中性子2個がひとかたまりとして放出されるものです。アルファ崩壊をした原子核は原子番号Zー2、質量数Aー4の新しい原子核に壊変します。
ベータ線:負電荷を持った電子の流れです。ベータ崩壊をした原子核は原子番号Z+1、質量数Aの新しい原子核に壊変します。
ガンマ線:波長の極めて短い電磁波です。X線はガンマ線より少し長めの波長の電磁波です。ガンマ線の放出では核種は変わりません。

マリー・キュリー
◎ 新元素ラジウム、ポロニウムの発見
ラジウムは原子番号88の元素で、アルファ崩壊してラドン、アクチニウム(ラジウム228のとき)になります。同位体は4種類(質量数223,224,226,228)あります。
ラジウム温泉は主にラドンの放射線の小線量被曝により免疫細胞の活性化などで健康にいいとするホルミシス効果に期待したものです。小線量被曝も有害とする考え方もあります。
(参考:wikipedia
ポロニウムは原子番号84の元素で、アルファ崩壊、ベータ崩壊で、鉛やビスマスになります。ウラン鉱石に含まれますが、ウランに比べ強い(単位質量あたりの線量)放射線を放出します。
マリー・キュリーの祖国ポーランドに因んで命名された元素です。
(参考:wikipedia

ピエール
◎ 圧電効果の発見、圧電効果の逆の水晶振動子の効果を発見
圧電効果とは、物質に圧力を加えたときに圧力に比例した分極(表面電荷)が発生する現象、逆圧電効果は物質に電界を加えると物質が変形する現象。圧電効果はライターやガスコンロの着火に利用されて生活に馴染み深い物理現象です。また、逆圧電効果は水晶振動子などに利用されており、クォーツ時計や無線機などで欠かせない部品であることはご承知のとおりです。
◎キュリー点の発見
磁石を熱すると磁性が失われます。つまり磁石ではなくなります。この温度をキュリー点といいます。

イレーヌ、ジョリオ
◎世界初の人工放射線元素リン30の合成
アルミニウム27の原子核にアルファ線(ヘリウムの原子核)をあてると、リン30が生成され、中性子が1つ出てきます。なお、リン30は陽電子を放出して安定なケイ素30に壊変するため、自然界には存在しません。リンの安定同位体はリン31です。
因みに、ウラン235と並ぶ核燃料であるプルトニウム239も同様な原理で生成されます。すなわち、天然ウランに99.7%含まれるウラン238が中性子を捕獲するとネプツニウム239になり、これがベータ崩壊してプルトニウム239となります。プルトニウム239は中性子を捕獲するとU235と同様に核分裂を起こす性質をもっています。

◎原子炉「ゾエ」の開発
◎チャドウィックの中性子発見の先駆的研究
電界の影響を受けない(すなわち電気的に中性の)未知の放射線がパラフィンワックスもしくはその他の水素を含む化合物に当たると非常に高エネルギーの陽子を放出する現象があることを示した。イレーヌとジョリオはガンマ線による陽子の散乱と解釈したが、これは後にイギリスのチャドウィックが陽子と同質量の非荷電粒子である中性子の発見につながりました。
◎日本への原子炉の原理特許出願-原子炉特許1号事件

 

エーヴ
◎「キュリー夫人伝」の執筆

 

*原子炉特許第1号事件について

日本の特許庁にイレーヌから出された原子炉の原理に関する特許出願で、拒絶査定となり最高裁までその是非が争われ、最終的に未完成技術として拒絶された事件です。
科学的、工学的に面白い話題であるため、事件の概要について科学的な側面から以下に概略を説明します。
核分裂の結果、ウランやプルトニウムの原子核が二つに割れた核分裂生成物は原子核内の陽子と中性子の数の比率がアンバランスであるため、自然にバランスをとるように放射性を持ちます。このうち、あるものはベータ崩壊を起こして陽子が中性子に変わり放出されます。この反応は、核分裂時に放出され連鎖反応に寄与する中性子に比べ、時間がかかります。核分裂時に放出される中性子を即発中性子、核分裂生成物から放出される中性子を遅発中性子といいます。
原子炉内の中性子数は、即発中性子と遅発中性子の総和によって決まります。原子炉の出力制御は制御棒(ホウ素など中性子をよく吸収する物質)によって原子炉内の中性数を調整することによって行いますが、中性子数に変化を加えたとき、その変化に要する時間は遅発中性子の存在によって、総体としては比較的ゆっくりしたものになります。もし即発中性子だけであれば、変化時間は極めて短いものになってしまい、実質的に制御棒の抜き差しによって安定的に制御することが不可能になると考えられます。
制御の不要な原子爆弾の場合には連鎖反応が起これば実現できますが、原子炉の場合には連鎖反応の制御が必須であるため、遅発中性子の挙動が重要となり、核の応用技術としては根本的に異なるものであることがわかります。
イレーヌの出願した原子炉特許1号には、遅発中性子への言及がなく、連鎖反応の記述のみであることから、未完成技術として拒絶査定になったものと考えられます。
因みに、フェルミによる世界初の原子炉であるシカゴパイル1は、遅発中性子の存在が知られていない時代に、手動で制御棒を出し入れする方式のもので、結果からみれば極めて幸運であったと言わざるを得ません。

 


 

赤い光で眼を「ワイヤレス充電」すれば視力が回復すると判明! 老化による視力低下は治せる時代になる

人間の網膜の感度は40才を超えたあたりから大きく低下しすることが知られています。

網膜感度の低下による視覚の低下は細胞自身の老化によるものであり、レンズのピント調節とは違って目薬をさしても治りません。

ですが今回、ロンドン大学の研究者による実験の結果、毎日3分、LEDの赤い光を見るだけで、年齢による網膜由来の視覚低下を大きく改善できることが判明しました。

 
基本原理は、電磁波式の充電器を模した「可視光によるミトコンドリアの充電」です。

赤い光によってどのように視力が回復するのでしょうか。

詳しくはこちら

こちらに赤い光を見るページを作成しました。クリックしてご利用ください。

 

新型コロナウィルス感染症流行

新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、東北医科薬科大学病院感染制御部・仙台東部地区感染対策チームが感染予防ハンドブックを発行しました。

pdfにて配布されていましたので、再配布します。

右の表紙画像をクリックしてダウンロードしてご利用ください。

 


 

地質時代名に初の日本由来の「チバニアン」 国際学会が決定

地質時代の中で名前がなかった約77万4千年前~12万9千年前の時期が初めて日本由来の「チバニアン(千葉時代)」と命名されることが正式に決まった。審査していた国際地質科学連合(IUGS)から連絡を受けた国立極地研究所や茨城大学、千葉大学など、約20の研究機関が参加する日本の共同研究グループが17日発表した。

詳細は、こちらをクリックして、サイエンスポータル(科学技術振興機構)の記事をご覧ください。

記事のpdfは上記サイトのほか、 こちら からもダウンロードできます。

参考サイト

電気学会 社会連携委員会

電気学会 社会連携委員会のホームページをご紹介します。
電気のプロが社会に向けて発信する情報が得られます。

*このホームページは、k-unetが制作を受託して作成し、あわせてメンテナンスも受託しています。

 

 

こちらをクリックするとホームページに直接アクセスできます。
(新しいウィンドウで開きます。)

 

トピックス
 
家庭でできる科学実験  日本ガイシのサイトから

 

  特集:家の中にあるものでできる実験

 

沈んだバイキング船から発見  「太陽の石」の謎に迫る!

 

 

紙幣・切手になった科学者  ー アインシュタイン

 

イスラエル 旧5ポンド紙幣

 

アルベルト・アインシュタイン(独: Albert Einstein、1879年3月14日 - 1955年4月18日)は、ドイツ生まれの理論物理学者である。

特殊相対性理論および一般相対性理論、相対性宇宙論、ブラウン運動の起源を説明する揺動散逸定理、光量子仮説による光の粒子と波動の二重性、アインシュタインの固体比熱理論、零点エネルギー、半古典型のシュレディンガー方程式、ボーズ=アインシュタイン凝縮などを提唱した業績で知られる。

それまでの物理学の認識を根本から変え、「20世紀最高の物理学者」とも評される。光量子仮説に基づく光電効果の理論的解明によって1921年のノーベル物理学賞を受賞。

ユダヤ人であったアインシュタインは,イスラエル建国時,初代大統領への就任の話があったようです。また,遺言により遺産はイスラエルのヘブライ大学に寄贈されました。

(Wikipediaから)