連載コーナー
元々、不眠症の血筋ですが、いやはや今年の夏の寝苦しさは尋常ではありません。 夜の11時にクーラーを付けて寝ても、必ず夜中の3時には目が覚めてしまい、もはやそのあとは本を読もうが、ラジオ深夜便を聞こうが一向に眠れません。おかげで翌日の午後は目の下にクマができ、ボーっとして思考能力ゼロです。 「意識を失うほど熟睡してみた~い」という私の悲願はますます強くなり、ついに特定検診の際に医師に「先生、眠れず胃までシクシクします。睡眠薬とやらをください」と懇願しました。すると、そのM医師は「昔と違って今の睡眠薬は、依存性は無くなってますが、処方すると時々『悪夢を見た!』なんて言う人がいるんですよ」と、ファンタジーなことをおっしやるではありませんか。まさかと思いながらも、拷問のような睡眠障害から救われるなら、夢に鬼が出ようが蛇が出ようが試してみようじゃないのという覚悟ができました。
ついにある夜、家族ばかりか、同じく不眠症の兄にも「私は今晩、人生初の睡眠薬を飲みます」とメールし、決行しました。6時間の完璧な熟睡を夢見て・・・。就寝11時を目指し10時に服用、するとなんだかフラフラしてきました。 「オッ、ついに効いてきたー!」とウキウキ寝床に入りました。そして、そこからのことは今でも覚えています。本当に、悪夢に襲われたのです!目の前の壁がドカンと崩れ落ち、誰かに追いかけられ、喉元を押さえられ「ワァ~!」という声も出ず!苦しさのあまり、飛び起きたのです。 そして這うように時計を見たら、なんと午前3時。恐怖に震えながらも、これなら、いつもの起きる時間と変わらないではないか、怖い夢を見ただけ損をした気分になりました。まさかの悪夢体験に、ネットで「デエビゴ錠」を調べてみたら確かに「副作用に悪夢あり」と書いてあり、M医師のファンタジー説は正しかったのでした。 ちなみに私のカラオケの十八番は、歌手ユーミンの「真夏の夜の夢」ですが、これからこのタイトルを聞くだけで、あの悪夢が蘇りそうです・・・。
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