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まちだより
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遺言は 宇宙葬

 

 9月となりました。灼熱の8月を過ぎて、お盆で久々に会った旧友との会話を思い出しています。

 家業を継いで頑張っている彼女が語るには、「実は、今年亡くなった父の新盆で、遺言を実行したの。それがね、宇宙葬だったのよ」。思わず、ビールジョッキを落としそうになった私です。すでに酩酊している頭に、ハリウッドの宇宙映画の場面が浮かびましたが、達成感溢れた彼女の話に耳を傾けました。彼女曰く、「お墓はあるのだが、アメリカ生まれの父親は昔から宇宙に憧れていた。そしてその最後の夢が『宇宙葬』だった。
 実行すべく色々調べて、イーロン・マスク氏のスペースXという会社に申し込んだ。まずは粉砕したお骨(10グラム、33万円)をカプセルに詰めて送る。ロケット射場は、カリフォルニアのヴァンデンバークの宇宙基地で、発射当日は飛行中のリアル動画が会社のHPから配信されてきて、搭載されたカプセルが宇宙船から切り離す様子も見れた」とのことでした。
 ちなみに、パソコンから見える当日の発射場面では、お祖父ちゃん(彼女の父)に可愛がられた孫ともども6人で手を合わせたそうです。「父の希望を叶えられて本当に良かった。カプセルは大気圏に突入後に燃え尽きなければ250年くらいは地球の周りを回り続けるらしい。もしそうなれば、父はきっと楽しんでいるんだろうなあ」と去り際に言った彼女の言葉に、壮大な宇宙のロマンを感じました。

 彼女の話がよほど衝撃的だったのか、私のお盆の夢に見事に父が登場しました!父は、私の運転する車のナビゲーターで、Uターンしようとする私に「まだまだ!」とワーワー言っていました。亡くなって10年、ちっとも変ってない父に会えて、夢から覚めても嬉しい余韻に浸りました。

映像:坂口行雄
文:町田香子

 

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