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まちだより
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ゆかりの文豪 とのご縁・・・

 

 読書そして行楽の秋の到来です。しかしながら私のような暇さえあれば図書館通いをしている者には、季節も関係なければ、温泉に浸る以上の至福のときが味わえるのも本の世界です。

 私の行きつけの飲み屋ならぬ図書館は、父の実家の近くの品川区立大井図書館です。ここは毎月、館長の意向か「特集本コーナー」があり、実にユニークで楽しみなのです。先日は「大井ゆかりの人物展」と称して、大井町に住んでいた文豪や有名人たちの本が並べてありました。西大井に墓所がある伊藤博文をはじめ、芥川賞の井上靖、国文学者の折口信夫、世界の黒沢明監督、美術家の篠田桃紅、暮らしの手帳の創刊者の大橋鎮子(NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」のヒロイン)等々が、大井町の住人だったようです。特に篠田さんと大橋さんは、大井第一小学校出身ということで、父の同窓とは嬉しい限りです。そういえば、朝日新聞社の速記記者だった祖父曰く「徳富蘇峰が隣り町に住んでいて、交流があったよ」とポロリと言っていたのを思い出し、調べてみると確かに隣り駅の大森には、今でも徳富蘇峰旧居が「大田区立山王草堂記念館」として残っています。ここには、弟さんの徳富蘆花も度々遊びに来たのだろうなあと、大正・昭和の遠い昔に想いを馳せました。

 「文豪」といえば、私ごときもご縁のある方が間接的に、お1人だけいらっしゃることに気がつきました。小学校1年の時の担任の「みどり先生」の父上です。すでにみどり先生は60才前後だったでしょうか、とにかく厳しくて、いつも怒られっぱなしの私は、連絡帳に「もっとがんばりましょう」という桜マークの判を押される常習犯でした。あるとき母親に「先生が怖すぎる!」と訴えたところ、ニコニコと「大丈夫、先生の父上はノッポさんだから、きっと厳格なのよ」とわけがわからない答えでした。このノッポさんが「ドッポさん」の聞き間違えで、あの国木田独歩だったということがわかったのは、大きくなってのからのことでした・・・。

写真:樫村慶一
文 :町田香子

 

 

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蘆花公園

荻窪駅の南口から芦花公園行きのバスに乗ると終点が芦花公園です。

徳富蘆花を記念する建物があります。もう長い間訪れていません。今はどうなっているでしょうか?

鎌田光江


 

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