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まちだより
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障害者差別解消法 を学ぶ!

 

あけましておめでとうございます。

今年も「まちだより」をよろしくお願いたします。

 昨年末に、ぜひとも聞いてみたかった「障害者差別解消法を学ぶ」講座に参加してきました。そのわけは去年のNHK朝ドラ「虎に翼」に感激、自分が遠い昔にいっぱしに法律をかじったことを思い出し、裁判のサスペンスドラマに夢中になったり、初めて実際に横浜地裁の裁判傍聴に行ったりもしました。
 当日の講座の講師の方は、生まれつき耳が聞こえない弁護士さんでした。健聴者でも合格するのが難しい司法試験突破の苦労を、微塵にも感じさせない優しい手話と口語で話してくださいました。まさしく、弱気を助け強気をくじくイメージのその大柄な弁護士さんは、困りごとを相談したら、どんな案件でも勝利を勝ち取ってくれる気がしました。

 印象に残った話は、法律云々よりも彼の生い立ちの中で、法科大学院でのゼミでの話でした。ノートテイカー(聴覚障害のある学生に授業時に手書き又はパソコンで先生の話を伝える)を募集したところ、100人もの学生が応募してきたとか!また、ゼミのメンバーのコミュニケーション方法では、全員がパソコンを持ち寄る方法で、
1. 笑い声やクシャミ以外は声出し禁止
2. 全員がチャットの文章だけで会話
3. 飲み会でも皆が筆談
この3つを実践したそうです。
 これこそが、障害者差別解消法の基本だと思いました。
 そして、現在世の中でさかんに提唱されているインクルーシブ教育(障害の有無にかかわらず共に学ぶ仕組み)がその頃から、若い学生たちに芽生えていたのだなあとしみじみ思います。

 今や大劇場では、タブレットの貸与もあり、聴こえない人も字幕表示でセリフや歌を楽しめるようになったのだそうです。全国には聴こえない人でも資格を取り、医師や薬剤師として働き、埼玉県や京都にはバスの運転手さんもいるそうです。

 先日、聴こえないお子さんを持つ若いママが「2025年11月にはデフリンピックがあるんです!今から息子と楽しみなんですよ~!」と嬉しそうに話していました。それを聞いて、手話のボランティア活動に背中を押された気がしました。時々参加する、聴こえない人々との地元飲み会では、手話の早さについていけず、いつも皆のアルコールの追加注文を頼む役目に走ります。「ビール2杯おかわりでーす!」という私の声だけが静かな居酒屋に響きます・・・。

 今年11月のデフリンピックを目標に、もっとレベルアップしたお手伝いができればよいなと思います。

 

 
映像:坂口行雄
文と写真:町田香子

 

 

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