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まちだより
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ミルクボランティア挑戦の結果!

 前号に書きました「子猫ミルクボランティア資格取得」の結果が出ました。巷では、まだ桜はそんなに散ってはいないのに、見事にうちでは「サクラチル」という幕引きでこの挑戦が終わりました。

 やはり、最終段階の「町田家は飼育に適した住環境か」の獣医さん達の訪問がネックとなりました。忘れもしません、小学校の家庭訪問の親のように緊張し、獣医さんを迎えたあの日です。1週間前から掃除に励み、息子が「捨てないでくれ」と置いていった仏間のダンボールのレゴや壊れたエレキギターを納戸部屋に放り込み、掃除機をかけてスタンバイ。前夜には宿題を忘れて先生から叱られるという私のよく見る悪夢にうなされてもなんのそのと、お待ち申し上げました。 

そしていらした獣医さんのとった行動はさすがで、私の想定外でした。お風呂場を観察、いかに飼育する部屋と水場が近く、また衛生的であるか、写真をお撮りになり、また先に飼っていたうちの保護猫ハナコに質問が集中しました。「家ネコなら外に出ませんね」と聞かれ、「すみません、ノラ出身なのでどうしても築70年のこの家のどこかのすき間から出入り自由なもので」と答えると「すき間をふさがないとネズミやハクビシンが入って危険です」と返されました。そこで思わず、なんのとりえもない子どもを褒める親バカのように「それが、このハナコ、ネズミをやっつけてくれたんですよ!」と威張ってしまったのが、運の尽きでした。そのとき、獣医さんのマスクの上の目が大きく見開いたのを見逃しませんでした。

 後日、結果は獣医さんから、「やはり先住ネコが運ぶ菌が赤ちゃん猫の命を落とすことになりえます」と、わざわざ電話でナマのお声を聞けたから納得です。私の半年間にも及ぶ研修はハナと散りましたが、膝に乗ってくるハナコがもっと愛おしくなったのが不思議です 

 

(写真と文 町田香子)