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まちだより
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図書館は 最高!

 

 毎週土曜の朝は、朝日新聞の特集・読書欄で、新刊本や今話題の本を探し、品川区大井図書館や川崎市中原図書館にネット予約することからスタートします。これが実に楽しみなのです。自分の好きなジャンルの本を見つけて検索、それが図書館にあればチャチャッと予約し、最後の「予約しました」の完了文字に心が躍ります。最近驚いたのは、人気の絵本「大ピンチ図鑑」(鈴木のりたけ氏)を予約したら700人待ち!これでは待っている子は大きくなってしまうなと思いましたし、ベストセラー「街とその不確かな壁」(村上春樹氏)などは、順番が来るまで結局1年かかりました。
 2館の図書館で常時30冊は予約しているので、読んだ本は必ず読了した日付とタイトルは手帳にメモしておきます。そして、そこに「最高◎」、「普通〇」、「ダメ×」と印も残します。これが不思議なもので役に立つのです。そうでもしないと引っきりなしに読んでいるので、ストーリーとタイトルを勘違いしたり、再度借りようとしてしまうのです。また、悲しいかな、読破しようとしてもダメ本(自分でそう思っているだけですが・・・)との遭遇もあります。ストーリーの展開が複雑、難解過ぎると「完読は無理だ!」「時間がもったいない!」などガッカリして早々に見切りをつけてしまいます。
 その反対に自分に感動を与えてくれる本との出会いは、運命にも似た喜びを感じます。ちなみに、私が去年1番感激した本「成瀬は天下を取りにいく」(宮島末奈氏)は、なんと今年の本屋大賞1位を獲得しました。読者冥利につきます!現在、私の1番のオシ本は「めざせムショラン三ツ星」(黒柳佳子氏)です。刑務所管理栄養士さんと、若い受刑者たちと涙と笑いの実録記ですが、心温まるエピソード満載で、何か賞を取ってほしいものです。
 ところで、なぜ私が全ての本を図書館に頼るか疑問の方がおられるかもしれませんが、理由は簡単です。昔、父の仕事関係の蔵書の重さで家の床が抜けたのでした。
 「ちりも積もれば山となる」ではありませんが、「本も積もれば床沈む」です。
 
 
写真:樫村慶一さん
文:町田香子

 

 

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