自先月末から、「某」ロス症候群で、なんとなくもの悲しい日々を送っております。この「某」とは?
そうです、あの上野動物園のジャイアントパンダ・シャンシャンなのです!このシャンシャンには、ひとかたならぬ私の思い入れがありました。まずは、私の名前の「香」繋がりで、友だちのような、いえ、親のような気がしてなりませんでした。純粋無垢に転がる姿は、圧倒的可愛さで私の心を掴み、愛おしくて愛おしくて・・・。このたびのコロナ禍で、中国返還が何ヶ月も遅れていましたが、何か奇跡が起こって、永久に帰らなくてもよくなればと祈るような気持ちにもなっていました。
そもそも私が動物園好きなのは、大井町生まれで上野まで京浜東北線で1本、小さいときからよく通っていたからでしょうか。トラのオリの前では、オシッコを浴びるとういう洗礼も受けましたし、申年だからか、サル山の前では自分も猿軍団の一匹になりきって飽きもせず見ています。実は就職試験のとき、動物園を受験しようかと募集要項を読んでいたところ、父に見つかり大反対され諦めました。
また、10年ほど前には、念願だった北京動物園に行くことができ、とても嬉しかったです。ただ、このときはお目当てのパンダ君がトドのようにゴロンと寝ていて、ひたすら大きなお尻しか拝めませんでした。2021年6月23日、シャンシャンがレイレイとシャオシャオの双子の姉になったときは大感激、園の観覧抽選に応募しました。(残念ながら落選でしたが・・・)。
彼女が、中国・四川省成都に降り立ってもうすぐ一ヶ月。ふと、かの文豪・内田百問ではないですが、逃げた愛猫を探して「あ~、ノラや、ノラや」と毎日泣く姿が、自分にかぶります。とにかくシャンシャンには、早くパンダ保護研究センターの仲間と馴染んで、ずっと元気でいてねと願うばかりです。